Digital Landfill: 8 Fast Facts About the State of the Document Management Industry — Digital Landfill:
こんにちは。aegif 技術担当役員の石井です。
8thingsシリーズから1つ、「文書管理業界の現況に関する8つの事実」というのをご紹介したいと思います。
1. いまやコスト削減がもっとも重要なビジネスドライバである
コンプライアンスや規制を重視する動きは2007年に一端ピークを迎えており、ここ2年はコスト節約の動きが目立っている。
2. 多くの組織においてEメールデータが保護されていない状況にある
55%の組織が重要なメールデータが保護されているとは言い切れないと答えている。(2008年には62%だった)
3. (法的な)証拠開示手続のほとんどが場当たり的なものである
28%の組織が証拠開示手続のための文書作成に平均で1月以上かかっていると回答している。実態としてはさらに長時間かかっていると予想される。
4. SharePointがばらまかれている
ユーザ組織はSharePointを自分たちのコンテンツ管理のニーズや戦略とマッチしている製品と見なしていない。29%の組織では、SharePointは他のECM製品と共存する形で利用されている。
5. レコード管理者がSharePointブームから取り残されている
(原文ではSharePoint方程式、という言い方になっているようですが、)SharePointを導入している大きな組織の実に36%が、IT部門が導入を推進していてレコード管理部門からのインプットなしで進めたと答えている。さらに14%は、適切なデータの管理者がたっておらず、リポジトリが管理ができていない状況にあると認めている。
6. 単一(統一)ECMシステムのコンセプトは未だに有効である
複数のリポジトリに対するシングルサインオンの実現を計画しているのが33%の組織であるのに対し、35%の組織が単一のリポジトリでECMを実現することを望んでいる。
7. 2009年もライセンス販売自体は堅調である
予測が難しい状況が続いた。Gartnerは8から12%の市場成長を予測していた。調査の結果から判断すると、ライセンス販売自体はスキャナのハードウェアなどにくらべれば景気の影響を受けていない。ベンダが提供するコンサルタントサービスの方がサードパーティのコンサルサービスよりも順調である。また、プロジェクトの失敗要因の第3位とも言われているにもかかわらず、トレーニング費用も削減されてしまったいる。
8. 外から(後から)来たものほどまともに管理されない
調査の結果によると、ビジネス上の重要性とは関係なく(むしろ相反して)、紙文書がもっともよく管理されている。(電子データのOfficeファイル群よりもちゃんと管理されている)。75%の組織では、インスタントメッセンジャのログや携帯電話のSMS、それにBlogやWikiなども管理対象から外れている。
AIIMなどの業界団体は、調査の数値をいろいろと持っているので、こういう投稿でも具体的な数値がでていて面白いですね。
(文責 Ishii Akinori IT-Coordinator)
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