といってもPC持ち込みでランチ一緒に行くだけなんですが、今日は少し余裕があることを見抜かれたのか、参加を求められたので付いてきました。
社長Blogやカリスママカロン先輩が率いるスタッフBlog(今日は先輩の担当日じゃないですけど)なんかの更新日が水曜日に集中しているのはこれが理由だったりします。以前は、aegif社員であることを明かした上でBlogを書いてる人達全員を対象に毎月抽選で景品を出したりもしていたんですが、今はやっていないのであがってる記事は物狙いではありません。いや、以前の投稿が物狙いだったわけでも、それで記事の質の低下があったわけでもないんですが、色んな制度を作っては壊して色々試してみるのもベンチャーの愉しみの1つってことなんだと思います。
そう言えば、この間の超交流会でも思ったんですが、自分達がやってることってベンチャーという言葉に相応しいものなんだろうか、という悩みというか後ろめたさみたいなものをここ数年抱えています。なんというか、一攫千金を狙ってガツガツとした行動力があるわけでもないし、どっかからお金を引っ張って一気にイノベーションを巻き起こそうっていう使命感のようなものを前面に押し出したりもしていませんし、「ベンチャー楽しいよ・成長できるよ」的な話題の時には結構深刻に身の置き場に困ります。行くところに行けば、そもそもベンチャーで9期目っていうだけで残念感が漂ってくるんじゃないか、という恐れもあります。
ガツガツしたところに欠けるのはパーソナリティ的にもしかたがないとしても、野心のようなものはそれなりにあります。
一つには、最近の言い回しでいうと働き方の選択肢を増やす、という感じになるんでしょうか。私自身は、何度か話に出していますが、「多少はプログラミングなんかもできないことはない新人」として外資系のコンサルティングファームに就職し、どうやら「開発スキルがあるほど単価も給料も安い」らしい、ということを実感してキャリアを考え直したという経緯があるので、その辺りの矛盾をどうにかしたいという気持ちは結構真剣に持っています。
これで当時の上司や先輩とまったく話が噛み合わなくて辞めた、ということであれば話はある意味でクリアになるところだと思いますが、実態はそうでもありません。高水準のスキルや知見を持ってる人達が確かにそこにはいて、(すべてのケースではないにしても)多くの場合それを必要とするクライアントのために活躍している姿を見てきました。でも、工程における上流下流の切り分けだとか、多重請負とか、本来的に正しいことをしているようには感じられなかったのも事実です。思えば、常に自分達の働き方が「必要悪」であることを確認しながら生きていた気がします。
この辺りはBlogで語るのは差し障りがある気がするので、一度中断しますね。落ち着いた状態で、ちゃんと扱ってみたいテーマでもあるんですが。
もう一つには、やはりECMの国内展開です。米国でもヨーロッパでも、アジアの新興国でもよく使われているのに、何故か日本では導入が進まない。理由はたくさん考えられますし、あちこちでお話もしているので、ここでは今どんなことを考えているかだけ、さらっと書いて今日の記事を閉じたいと思います。
まず、低価格でカスタマイズが負の遺産になりづらい技術要素を提供する。Alfrescoもそうでしたが自社製品のNemakiWareはCMIS互換リポジトリの低価格域での選択肢を増やすという点で意味があると信じています。次に、ECMベースのシステム構築の理論的な正しさを訴える。これはIT資産価値研究会などに混ぜてもらってアカデミックな方面で活躍している方々と相談しながら進めています。まだまだ入り口に立っただけで成果をお見せできるとこまで辿り着いていませんが、是非何かの形にまとめるところまでは行きたいと思っています。最後は、JIIMAの活動や各種セミナなどを通しての普及啓発(大上段な言い回しに過ぎるかもしれませんが)の活動を続けていく、というものです。ここ2年のAIIMカンファレンスへの出席には個人的にも手応えを感じていますし、ECM委員の皆さんは本当に勉強になる話を色々と教えてくださるので、まだまだやれることがありそうです。
もうちょっと、単発の技術ネタでまとまりの良い記事を書かないと、ぐだり状態を脱却できない気がしてきました。Dockerだな、Docker。
(文責 Ishii Akinori IT-Coordinator)
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