第10回 JIIMA ECM研究会のご案内: "ECM標準規格CMISの応用事例 CMIS規格を利用した自社製オープンソースソフトウェアである同期ツールCmisSyncと軽量リポジトリNemakiWareを題材に、この規格の成り立ちから各社製品サービスの対応状況などについても幅広く解説いたします。"
(Via ECMポータル.)
もう3週間も前のことになって完全に時節を外した感がありますが、ご報告です。それを言ってしまうと、Blog自体の放置期間はもっと長いんですが...
ECMサミットは私も参加しているJIIMA ECM委員会が主催しているシリーズセミナーで、IBMさんEMCさんをはじめいわゆるECM大手ベンダが一堂に会してプレゼンを行うという、ある種呉越同舟とも言える特徴的なイベントです。これまでのところ年2回のペースで行われていて、そのうち1回はJIIMAの展示会イベントであるeドキュメントJAPANのセミナー枠で開催されています。今回もそのeドキュメントJAPAN内の開催でした。
今回のECMサミットは、主要ベンダーが語るECMの最前線~入力からクラウドまで、コンテンツ管理の新潮流という恐ろしいタイトルで、果たして我々が主要ベンダなのかという大きな疑問も抱えつつお話をさせて頂くこととなりました。(実際には、これまであまりECM委員会では取り上げてこなかった、しかしトランザクショナル系のECMソリューションでは極めて重要な要素であるCaptureの部分、の製品紹介に重点が置かれていたので、私の所は言ってみればおまけみたいなものでしたが)
半分はECM委員の一人として、CMISの規格の概要を紹介しました。ECMポータルでも近いうちに資料のダウンロードが可能になると思いますが、要点としてはODMAとかJCRなど過去に普及に失敗した規格と違ってCMISは実際に活用されはじめていますよ、というようなお話をさせて頂きました。で、最後に弊社のCmisSyncとNemakiWareも具体例として概要を少しだけお話させて頂きました。
時間の都合もあって自社製品についてはほぼ口頭で説明するだけになってしまったのが残念でした。シンプルな製品なので少しでも感心を持って頂ければ後はいくらでも詳しい説明をしに伺うのですが…
ECM委員会のイベントはNo Showが少なく、真面目にアンケート回答を返して下さる方が多いのが特徴と言われていまして、今回も色々とフィードバックを頂きました。最後に出て来て国内では無名に近い「規格」の話しを駆け足ですることになってしまったので、用語説明等が不十分であったというご指摘を頂きました。確かに、「リポジトリ」という語を説明なしで使うのは、ビジネス系のイベントでは不適切だったかもしれません。これは以後気をつけたいと思います。
と思っていたところで、以前Alfrescoのトレーニングでご一緒したことがあるイタリアのPiergiorgio Lucidi氏が興味深い資料をslideshareにあげていたのを見つけました。個人的にはこの資料の一番面白いところは、彼がECMリポジトリのデータモデルが本来的にグラフ構造を持っていることだと考えているらしい点なんですが、今回の私の反省と関係するのは5ページ目の「What is a repository?」(リポジトリとは何か?)です。技術者向けのイベントで使い、slideshareにあげられるような海外の資料であっても、気を遣ってちゃんと定義・説明をするものなんですね、と。反省です。
(文責 Ishii Akinori IT-Coordinator)
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