Alfresco が WeWebU Software AG の買収を発表 | Alfresco: "コンテンツ管理に適した最先端のビジネスアプリケーションのWeWebUが、Alfrescoソリューションをさらにパワーアップする。"
(Via Alfresco Software社Webサイト.)
数ヶ月前のニュースですが、Blog放置期間に図らずもスルーしてしまった話題の中でも個人的には「大物」だと思っていたものなので改めて。
WeWebUはかなり前からAlfrescoのオルタナティブクライアントを作っていた人達ですね。最初期のコミュニティアワードの受賞者も輩出していたような気がします。(うろ覚えなので、間違っているかもしれません) 商用オープンソース製品は、製品本体への機能の取り込みの判断が非常に合理的で、ニーズが一般的でなく標準の拡張ポイントにクリーンなカスタムコードを載せることで実現できそうな機能はほとんど取り込まれません。
機能競争をしているプロプライエタリ製品の場合は、機能と設定項目がその数だけ増えていくことになるので、それに比べれば理に適った方針です、、、と距離のあるところからは無邪気に発言できるのですが、実際にはカスタムコード抜きでUI上で色々実現して欲しいという要望は山ほど受け取るわけです。
初期においてはドラッグアンドドロップでのファイル登録などもなかったので、顧客の期待とのギャップは大きく、Flexなどを利用したオルタナティブクライアントに期待が寄せられることになりました。 その後はHTML5を使って標準のUIが強化されると、そうしたオルタナティブクライアントを擁していた企業は、よりビジネスアプリとして進化したり、モバイルアプリとのシナジーを目指したり、CMISに対応したり、という動きを見せることになります。
WeWebUは特にうまくやっていたように見える会社で、結果としてAlfrescoによる買収、という形になったわけです。
#ECMベンダ独立なCMISクライアントが減るというのは立場的には少し残念ですけど。
今後はビジネスアプリとしての展開が特に注目されると思います。やはりプロプライエタリベンダの方が、「新機能」の源泉を買収に求める傾向は元々強く、ECMコア以外の部分ではAlfrescoは競合する他社ECM製品群よりも手数が少ない印象があります。
さらに買収で広げていくのか、こうした新モジュールも含めたパートナーソリューションの横展開を推進するのか。個人的にはCase Managementの実装に関心があるのでそのあたりが盛り上がってくれると楽しそうなのですが。
今モバイルアプリとしてAlfrescoから提供されているソフトは2つあって、1つがWeWebU由来のAlfresco Workdesk、もう1つが従来からあるAlfrescoモバイルアプリなんですが、そのAlfrescoモバイルアプリの製造元であるZia ConsultingもAlfrescoベースのCase ManagementのWebinarシリーズを計画しています。
時差の関係でなかなか難しいんですが、余裕があれば是非聴講しようと思います。何か面白い話しがあればここでもご紹介したいですね。
(文責 Ishii Akinori IT-Coordinator)
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