What's new in Alfresco 4?: "The enterprise workforce has changed. At Alfresco, we believe that companies need a new approach to content management that is user-focused, mobile, cloud-ready and delivers value to the corporation. We call this new approach cloud connected content."
またしてもご紹介が遅れてしまっていますが、Alfresco 4のエンタープライズが出ました。Alfrescoは商用製品としての特徴付けを強く行っている製品であるため、バージョンアップについてはその機能強化がメジャーバージョンアップに相当するかどうかはビジネス上の駆け引きを生みかねない状況があります(既存ユーザで保守対象からはずれる人達もでてきてしまうので)。しかし、今回のバージョンアップについては文句なく「メジャーバージョンアップ」と言えるものであったのではないかと思います。
クラウド対応、モバイルタブレット対応、ソーシャル機能の充実、といわゆるIT業界のメガトレンドにしっかりと応じてきている各新機能だけでなく、下層レイヤのアーキテクチャを大きく変えてきているという点でも注目すべきバージョンであると言えます。(クラウド対応は、機能よりも下層レイヤの話に近い面もありますが、SaaS的な利用ができるようになってきたという点では顧客から見える機能性にも変化があったと言えるでしょう)
紹介ページの各箇条書き項目を簡単に翻訳しますと
目新しい機能は、
- Tablets タブレット — どこでも、どんなデバイスからでもコンテンツにアクセス・編集
- Social Interactions ソーシャルインタラクション — コンテンツに"いいね!"をつけることができ、ユーザを"フォロー"できる
- Productivity 生産性 — Alfrescoは種々の生産性向上ツールと連携可能なため好きなツールを選べる: Microsoft Office, GoogleDocs, Apple iWork on iPad, Quickoffice, PDF Expert, Adobe Creative Suiteなどなど
- Social Media Publishing ソーシャルメディアパブリッシング — Alfrescoの中のコンテンツを簡単にソーシャルメディアへ配信
- Cloud Use Cases クラウドユースケース — クラウド上のAlfrescoならファイアウォールの外のユーザとも協同作業が可能
主要な強化ポイントは、
- Significant Performance Improvements 目覚ましいパフォーマンスの向上 — コンテンツのアップロード速度が3から4倍、ユーザダッシュボードのクエリが10倍程度高速化
- New Scalability Options 新しいスケーラビリティオプション— Alfresco Enterprise 4はスケールアップ、スケールアウトの双方に対応するだけでなくデプロイの選択肢も増加
- Extensibility Enhancements for Developers 開発者向け拡張機能強化 — Alfresco Shareアプリケーションのカスタマイズが容易に。設定項目も増え、新機能の追加も簡単に
- Web-based Administration Tools Webベースの管理ツール— リポジトリやユーザ、ソーシャルパブリッシングのチャネルまでWebインタフェースで操作が可能
といった感じになります。
個人的にはサプライチェーンマネジメントと混乱してしまうSCM、ソーシャルコンテンツマネジメントという表現からCloud Connected Content (Platform)という言い方を強調してきているように見えるところが興味深いです。ソーシャルコンテンツ管理という言葉であちこちでお話をさせてもらってる手前苦しい面もありますが、コンセプトはコンセプト、マーケティング用語はマーケティング用語なので、そこは割り切って考えないといけないですよね……
(文責 Ishii Akinori IT-Coordinator)
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