ご無沙汰しております。aegif CTOの石井です。
さぼっている間に、一緒にお仕事をさせて頂いた中国人ブリッジSEの方に「Blogを読んでます」といわれてプレッシャを感じました。こんなところまでチェックしているとは、意識の高いエンジニアの方のバイタリティには恐れ入ります。
復帰直後に私事で申し訳ないんですが、1ヶ月程までに父が亡くなりまして9月いっぱいはaegif CTOとしての仕事を完全にお休みさせて頂いておりました。家業が「(ホイスト式)クレーンの製造・販売・メンテナンス」というマニアック(?)な町工場を営んでいるため、父から弟への事業承継のサポートをしていました。時間も予算も限られていたので会社案内の焼き直しや簡易的なCRMの導入など、本当にささやかな成果しかなかったんですが、その中で会社案内を受け取って頂いた方が見るかもしれないWebサイトの構築、というタスクがありました。
GoogleサイトというGoogle Appsの中にあるおそらくはWiki的な情報共有サイトを構築するための仕組みを使って、会社の公開サイトを作ってみました。Googleサービスに対するログインや利用規約へのリンクが強制的に表示されるなど、基本的には会社のメインサイトに使うものではないような気もしますが、簡易さとGoogle Appsとの親和性を買って今回はこういう形にしてみました。30分程度で完成して大したものだと思っていたんですが、実際には画像(会社ロゴも!)が自動的に画像ファイルそのもののリンクになっているのを放置した形だったり、ページ名がURL構成文字のつもりで設定したwwwのままだったり、と形ができた後にも色々と細かくいじるべきところがあったらしく、色々な人からコメントを頂いて2日くらいはあちこちを書き直していました。
また、Googleのサービスを使って独自ドメインをマップした如何にもな会社サイトをつくれば、特にSEO的なことをしなくても良いかな、と思っていましたが、私の実家のような零細工場でも最近はマピオンなどの電話帳サービス上でページが割り振られてしまっているため、最初は会社名で検索してもまったく結果ページに表示されませんでした。(このエントリも半分以上公私混同といいますか、実家のサイトの被リンク数を押し上げるための施策であったりもします)
これまでの私の認識ではGoogleサイトは「帯に短くタスキに長い、あまり使い道がなく人気もない」サービスだったのですが、UIの使い勝手は良いですし、独自ドメインのマッピングも無料でした。前述した強制的に挿入されるリンクのフッタさえ気にならなければ、なかなか応用が利くしくみなのかもしれません。Webサイト構築をブラウザで簡単にやりたいという目的ならJimdoの方が高機能ですし、特定組織内の情報共有に関してはWikiもしくは専門のコラボレーションツールを使うべきだとは思いますが、
- (画像が多いなど)自由書式に近い表現方法を採用したい
- 独自ドメインの配下におきたい
- 扱うユーザがGoogle Appsに参加している
- RSSなどで整理された更新情報を受け取らせたい相手がいるわけではない
- ページ毎にアクセス権を設定したい(あるいは後でしたくなるかもしれない)
などの条件下であれば、かなり適合度が高くなるということのようです。存続してくれることを願います(ここ5年のITの環境を考えると、結構切実な願いですよね)。
(文責 Ishii Akinori IT-Coordinator)
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