リンク: Open source CMSes prove well worth the price | InfoWorld | Review | 2007-10-08 | By Mike Heck.
こんにちは、aegif 技術担当役員の石井です。
少し前の記事になりますが、InfoWorldにオープンソースCMS製品比較記事が出ていました。Alfrescoはそのなかでもかなり高い評価を受けています。ここでいうCMSとはWCM、つまりWebコンテンツの管理システムを意味しているので、比較対象となった他の製品も、
- Plone
- Joomla
- DotNetNuke
- Drupal
など、普段のECMとしての比較では出てこないような顔ぶれになっています。
Alfresco WCMについてはInterwoven出身の開発者達の活躍もあり、設計・ポテンシャルという意味ではかなりの期待を寄せていたところではありますが、率直に言ってまだ他製品と比べれば成熟度が低いと思っていたため、今回の好評かは私にとっても少し意外なものでした。(WCMの初期リリースからそれなりに時間もたっているので、純粋に私がAlfrescoチームの実力を過小評価していたということかもしれません)
評価指標はEase-of-use(使いやすさ)、Features(機能)、Security(セキュリティ)、Scalability(スケーラビリティ)、Management(管理機能)、Value(他製品との比較による総合的評価)の6項目にならんでいます。それぞれを10点満点で評価した上で、その平均をとって最終的なスコアとしています。Alfrescoは9.2ポイントで5製品中トップの成績です。(Valueの項目自体が総合評価ではないか、という点が気になりますが、これはInfoWorldが持つレーティング方法論によるものであるようです。まず、ここに出てこないInteroperabillity(相互運用性)、Performance(パフォーマンス)などを含めた11の項目が定義されていて、そこから評価対象にあった項目をピックアップして比較記事を書いているということのようです)
Alfrescoのスコアの内訳は、
- Ease-of-use 9点
- Features 10点
- Security 9点
- Scalability 9点
- Management 8点
- Value 9点
となっています。Managementの項目だけはJoomlaとPloneの9点に遅れをとっていますが、他の項目についてはすべて1位です。
ECMエンジンとしての実力に加え、CIFSアクセスやJSR-170対応などが特徴として紹介されています。
我々ももう少し落ち着いてきたらWCMについての情報発信もしていきたいと思います。
(文責 Ishii Akinori ITC)
お久しぶりです。
> Valueの項目自体が総合評価ではないか、という点が気になりますが、これはInfoWorldが持つレーティング方法論によるものであるようです。
...は、以下のリンクが参考になります。
http://www.atmarkit.co.jp/im/cbp/serial/hxt/002cs/cs.html
WCM については、マニュアルのチュートリアル部分が前のバージョンのままになっていて (マニュアルどおりのサンプルデータが Ver.2.1 ではインストールされません) 私が導入しようと検討していた当時、マニュアルの方を直さないといけないなぁ... みたいな記事が Alfresco Forum で流れていました。
#私もチュートリアル見ながらやろうとして断念した口です。もう直ったんでしょうか?
もちろんあまり皆が触っていないところに手を出すと人柱状態になりますので、イージフさんがあまり WCM を推しておられないように見えたこともあって、時期尚早かなと判断したこと理由のひとつとしてありました。
Plone, Drupal は調査段階で落選。Joomla はインストールしてみましたが、当時インストール関連のマニュアルだけ日本語化されていて、運用マニュアルが英語だった (運用は自分以外の人にお願いしないといけなかった) ので、日本ローカルでポピュラーな Xoops を最終的に採用しました。
Alfresco WCM 自体のポテンシャルは高そうな印象を持っていますし、当然 ECM と CMS のシステムが別々でない方がスマートですから、今後の展開に期待しています。
投稿情報: 柴田 雅之 | 2007年10 月19日 (金) 09:31
ご無沙汰しております。
コメントありがとうございます。やはりECMと統合されたWCMというところが高評価を得ているようですね。
我々の慎重な態度についてもご指摘を頂きましたが、確かに今までは若干腰が引けていた部分があったかもしれません。Webコンテンツマネジメントの世界はコミュニティ主導で先行しているオープンソース製品が多いため、エンタープライズソフトウェアのバックグラウンドをメリットとしてしっかりとアピールできるところまで製品が成熟しないことには、積極的に提案していきづらいという面がありました。今後はそういったところを含めて詳しい機能をご紹介する機会を設けていきたいと思います。
投稿情報: Ishii Akinori | 2007年10 月19日 (金) 22:10